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安堵の模索Ⅱ

『人類学者”クロード・レヴィ=ストロース”によって書かれた「野生の思考」によると、人には野生の状態がある。

 

それは生活における無意識の選択であり普遍的な思考能力であるとし、自然界の秩序と人間界の思考の秩序は本質的に同じであると説いた。』

 

このように人の潜在意識の中には人間が本能のままに生きていた時代に培われた野生の思考が残っており、

 

それは無意識のうちに現代の社会に生きる人々においても選択されている。

 

また、『社会生物学者”エドワード・ウィルソン”は人間の自然に対する反応の中で、好ましい自然に対する反応を「バイオフィリア」と名付け、

 

それを感じる環境に置かれると、人は安静な状態になりストレスの軽減化がなされるとした。』

 

そのような場所として、人は生存と繁殖に有利な、あるいは有利だった環境に対して好感を持つことが考えられる。

 

そこで生活を営む中で明確な外敵が存在しており、建築によって直接防衛を行なっていた中世以前の建造物を分析し、

人が何を想いどのようにすることが生存において有利であると考え建築したのかを考察する。

 

そして、それぞれの空間の特徴を言語化し、掛け合わせるプロセスを経ることで安堵感のある空間のエッセンスを選出する。

ここでは、分析と考察から導かれた形から安堵感のある空間を創っている。